印刷コストを半分に?「面付け」の基本と「ロット数」が価格に与える影響
2025年11月10日
💰 印刷コストを半分に?「面付け」の基本と「ロット数」が価格に与える影響
「どうすれば安く、早く、質の高い印刷物が手に入るか」これは、ビジネスにおいて多くの方が抱える重要な課題です。実は、印刷費用を大幅に削減する方法があります。それが**「面付け」と「ロット数の最適化」**です。
今回は、印刷費用の内訳から、面付けの仕組み、ロット数が単価に与える影響まで、印刷コストを削減するための具体的な方法を詳しく解説します。
💡 この記事で分かること
- 印刷費用の内訳(版代、紙代、加工費など)
- 「面付け」の仕組みとコスト削減効果
- ロット数と単価の関係(グラフ付き)
- 具体的なコスト削減方法
- 下町印刷所の小ロット・短納期サービス
📊 印刷費用の内訳を知る
印刷費用を削減するためには、まず印刷費用の内訳を理解することが重要です。印刷費用は、主に以下の要素で構成されています。
💸 印刷費用の主な内訳
1️⃣ 版代(はんだい)
版代とは、印刷するために必要な版(印刷版)を作成する費用です。オフセット印刷では、色数分の版が必要になります。
- 1色印刷:版代約5,000円〜10,000円
- 4色印刷(CMYK):版代約20,000円〜40,000円
- 特色印刷:1色あたり追加で5,000円〜10,000円
⚠️ 重要なポイント 版代はロット数に関係なく一定です。そのため、ロット数が少ないと1枚あたりの版代が高くなり、ロット数が多いと1枚あたりの版代が安くなります。
2️⃣ 紙代(用紙代)
紙代は、使用する用紙の種類と枚数によって決まります。
- 用紙の種類:上質紙、コート紙、アート紙、特殊紙など
- 用紙サイズ:A4、B5、A3など、大きいほど高価
- 枚数:枚数が多いほど総額は上がるが、まとめ買いで単価が下がる場合も
3️⃣ インク代(印刷代)
インク代は、実際に印刷する際にかかる費用です。
- 色数:1色、2色、4色(フルカラー)など、色数が多いほど高価
- 印刷面積:印刷する面積が大きいほどインク代がかかる
- ロット数:枚数が多いほど総額は上がる
4️⃣ 加工費
加工費は、印刷後の加工にかかる費用です。
- 断裁(カット):標準的なサイズにカットする費用
- 折り加工:折りたたみ加工の費用
- ラミネート加工:表面保護のためのラミネート加工
- 特殊加工:箔押し、エンボス加工など
5️⃣ 送料
送料は、印刷物を配送する際にかかる費用です。
- 送料無料:1万円以上の注文で送料無料になる場合が多い
- 地域による違い:遠方への配送は追加料金がかかる場合も
🎯 「面付け」とは?コスト削減の鍵
📐 面付けの基本
面付けとは、複数のデザインを一つの大きな紙(印刷用紙)に配置する技術です。面付けを活用することで、印刷コストを大幅に削減できます。
✨ 面付けの仕組み
印刷は、通常、大きな紙(全紙や菊判など)に印刷してから、必要なサイズにカットします。面付けでは、この大きな紙に複数のデザインを効率的に配置します。
📄 面付けの例:A4サイズのチラシ
面付けなしの場合:
┌─────────┐
│ A4-1 │ ← 1枚のA4チラシ
└─────────┘
(全紙1枚に1つのデザインのみ)
面付けありの場合(2面付け):
┌─────────┬─────────┐
│ A4-1 │ A4-2 │ ← 全紙1枚に2つのデザイン
└─────────┴─────────┘
(全紙1枚で2枚分の印刷が可能)
面付けありの場合(4面付け):
┌─────────┬─────────┐
│ A4-1 │ A4-2 │
├─────────┼─────────┤
│ A4-3 │ A4-4 │ ← 全紙1枚に4つのデザイン
└─────────┴─────────┘
(全紙1枚で4枚分の印刷が可能)
💡 面付けの効果 面付けを活用することで、全紙1枚あたりの印刷枚数を増やすことができ、結果として1枚あたりのコストを削減できます。例えば、4面付けを活用すれば、全紙1枚で4枚分の印刷が可能になり、紙代とインク代を約75%削減できます。
💰 面付けによるコスト削減効果
📊 具体的なコスト比較例
A4サイズのチラシ1,000枚を印刷する場合:
面付けなしの場合
- 全紙使用枚数:1,000枚
- 紙代:50,000円(1枚50円×1,000枚)
- インク代:30,000円
- 合計:80,000円
4面付けの場合
- 全紙使用枚数:250枚(1,000枚÷4)
- 紙代:12,500円(1枚50円×250枚)
- インク代:7,500円(インク代も約75%削減)
- 合計:20,000円
✅ コスト削減効果 4面付けを活用することで、約60,000円(約75%)のコスト削減が可能です!
🎨 面付けの種類
1️⃣ 同一デザインの面付け
同じデザインを複数配置する方法です。最もシンプルで、コスト削減効果が高いです。
例:A4チラシを4面付け
┌─────────┬─────────┐
│ チラシ │ チラシ │
├─────────┼─────────┤
│ チラシ │ チラシ │
└─────────┴─────────┘
(全紙1枚で4枚分の印刷)
2️⃣ 異なるデザインの面付け
複数の異なるデザインを1枚の紙に配置する方法です。複数の商品チラシや、表裏が異なるデザインの場合に有効です。
例:商品Aと商品Bのチラシを2面付け
┌─────────┬─────────┐
│ 商品A │ 商品B │
└─────────┴─────────┘
(全紙1枚で2種類の印刷が可能)
3️⃣ 表裏印刷の面付け
表と裏のデザインを効率的に配置する方法です。両面印刷の場合に有効です。
例:表裏印刷の面付け
表:┌─────────┬─────────┐
│ 表-1 │ 表-2 │
└─────────┴─────────┘
裏:┌─────────┬─────────┐
│ 裏-1 │ 裏-2 │
└─────────┴─────────┘
💡 面付けの注意点 面付けは、デザインのサイズや形状によって最適な配置が異なります。また、カットの際に「トンボ」や「塗り足し」が必要になる場合があります。面付けを希望される場合は、事前にご相談ください。
📈 ロット数と単価の関係
📉 ロット数が増えるほど単価は下がる
印刷では、ロット数(注文枚数)が増えるほど、1枚あたりの単価が下がります。これは、版代などの固定費を多くの枚数で割ることで、1枚あたりのコストが分散されるためです。
📊 ロット数と単価の関係グラフ
A4サイズのチラシ(4色印刷)の場合:
単価(円/枚)
│
60│ ●
│
50│ ●
│
40│ ●
│
30│ ●
│
20│ ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│
10│
│
0└──────────────────────────────────→ ロット数(枚)
0 500 1000 2000 3000 5000 10000
具体的な単価例:
| ロット数 | 単価(円/枚) | 合計金額 | 1枚あたりの版代 |
|---|---|---|---|
| 100枚 | 60円 | 6,000円 | 200円(版代20,000円÷100枚) |
| 500枚 | 40円 | 20,000円 | 40円(版代20,000円÷500枚) |
| 1,000枚 | 30円 | 30,000円 | 20円(版代20,000円÷1,000枚) |
| 2,000枚 | 25円 | 50,000円 | 10円(版代20,000円÷2,000枚) |
| 5,000枚 | 20円 | 100,000円 | 4円(版代20,000円÷5,000枚) |
| 10,000枚 | 18円 | 180,000円 | 2円(版代20,000円÷10,000枚) |
💡 重要なポイント ロット数が2倍になると、単価は約20〜30%下がります。特に、1,000枚から5,000枚に増やすと、単価が約33%削減されます。
💰 ロット数別のコスト削減効果
📊 コスト削減の具体例
A4サイズのチラシを印刷する場合:
ケース1:100枚 vs 1,000枚
- 100枚:単価60円、合計6,000円
- 1,000枚:単価30円、合計30,000円
- 1枚あたりの削減額:30円(50%削減)
ケース2:500枚 vs 5,000枚
- 500枚:単価40円、合計20,000円
- 5,000枚:単価20円、合計100,000円
- 1枚あたりの削減額:20円(50%削減)
ケース3:1,000枚 vs 10,000枚
- 1,000枚:単価30円、合計30,000円
- 10,000枚:単価18円、合計180,000円
- 1枚あたりの削減額:12円(40%削減)
✅ 結論 ロット数を増やすことで、最大50%以上のコスト削減が可能です。特に、1,000枚以上で大幅なコスト削減が期待できます。
🎯 最適なロット数の選び方
📋 用途別の最適なロット数
🧪 テスト・試作
- 推奨ロット数:100〜300枚
- 理由:初回は最小ロットでテストし、デザインや品質を確認
🎉 イベント・キャンペーン
- 推奨ロット数:500〜1,000枚
- 理由:使用量を見極めて注文し、在庫リスクを最小化
🏷️ 商品ラベル・定期使用
- 推奨ロット数:1,000〜3,000枚
- 理由:まとめ注文で単価を削減し、長期使用に対応
🏭 大量生産・長期使用
- 推奨ロット数:3,000枚以上
- 理由:最大70%のコスト削減が可能
💡 プロのアドバイス 初回は少なめに注文してテストし、使用量が分かってから大量注文することをおすすめします。また、定期使用する場合は、まとめて注文することで大幅なコスト削減が可能です。
🛠️ 印刷コストを削減する5つの方法
1️⃣ 面付けを活用する
面付けを活用することで、紙代とインク代を大幅に削減できます。
💰 効果
- 4面付け:紙代とインク代を約75%削減
- 2面付け:紙代とインク代を約50%削減
📋 活用シーン
- 同じデザインを大量に印刷する場合
- 複数のデザインを同時に印刷する場合
- 小サイズの印刷物(名刺、シールなど)
⚠️ 注意点 面付けは、デザインのサイズや形状によって最適な配置が異なります。面付けを希望される場合は、事前にご相談ください。
2️⃣ ロット数を最適化する
ロット数を増やすことで、1枚あたりの単価を大幅に削減できます。
💰 効果
- 1,000枚から5,000枚に増やす:単価を約33%削減
- 500枚から2,000枚に増やす:単価を約37.5%削減
📋 活用シーン
- 長期使用する印刷物(商品ラベル、パンフレットなど)
- 定期配布する印刷物(チラシ、カタログなど)
- 在庫を抱えても問題ない印刷物
💡 プロのアドバイス 初回は少なめに注文してテストし、使用量が分かってから大量注文することをおすすめします。
3️⃣ 規格サイズを選ぶ
規格サイズ(A4、B5、A3など)を選ぶことで、コストを削減できます。
💰 効果
- 規格サイズ:紙の無駄が少なく、コストが安い
- 変形サイズ:紙の無駄が多く、コストが高い(約20〜30%高くなる場合も)
📋 規格サイズの例
- A4:210mm×297mm(最も一般的)
- B5:182mm×257mm(書籍など)
- A3:297mm×420mm(ポスターなど)
⚠️ 注意点 変形サイズが必要な場合は、事前にご相談ください。規格サイズに近いサイズに調整することで、コストを削減できる場合があります。
4️⃣ 色数を最適化する
必要な色数だけを使用することで、版代とインク代を削減できます。
💰 効果
- 1色印刷:版代約5,000円〜10,000円
- 2色印刷:版代約10,000円〜20,000円
- 4色印刷(フルカラー):版代約20,000円〜40,000円
📋 色数の選び方
- モノクロ印刷:文字中心の印刷物(チラシ、パンフレットなど)
- 2色印刷:ロゴやアクセントカラーを追加したい場合
- 4色印刷(フルカラー):写真やイラストが多い場合
💡 プロのアドバイス 写真やイラストが多い場合は4色印刷、文字中心の場合は1色または2色印刷を選ぶことで、コストを削減できます。
5️⃣ 加工を最小限に抑える
本当に必要な加工だけを選ぶことで、コストを削減できます。
💰 効果
- ラミネート加工なし:約20%のコスト削減
- 特殊加工なし:約15%のコスト削減
📋 加工の優先順位
- 🔴 必須の加工:用途に応じて必要なもの(例:屋外使用ならラミネート)
- 🟡 推奨の加工:品質向上に役立つもの
- 🟢 オプションの加工:見た目を良くするもの(コスト削減の際は見直し)
⚠️ 注意点 加工を削減する際は、品質や耐久性に影響がないか確認してください。特に、屋外使用の場合は、ラミネート加工が必要な場合があります。
🏭 下町印刷所の小ロット・短納期サービス
🌟 格安・激安の印刷サービス
下町印刷所では、格安・激安の印刷サービスを提供しています。小ロットから大ロットまで、お客様のご要望に応じた最適なプランをご提案いたします。
✨ 小ロット・短納期対応
- ✅ 1枚から注文可能 – 小ロットにも対応
- ✅ 短納期対応 – 急ぎの注文にも対応
- ✅ 柔軟な対応 – お客様のご要望に応じた最適なプランをご提案
💰 コスト効率の良い規格サイズの提案
- ✅ 規格サイズ推奨 – A4、B5、A3など、規格サイズを選ぶことでコストを削減
- ✅ 面付けサービス – 面付けを活用したコスト削減プランをご提案
- ✅ ロット数最適化 – お客様の用途に応じた最適なロット数をご提案
🎯 印刷コスト削減のサポート
- ✅ 無料見積もり – ご希望のロット数や用途に応じた最適なプランをご提案
- ✅ 専門スタッフによる相談 – コスト削減のアドバイスも承ります
- ✅ 柔軟な対応 – 小ロットから大ロットまで幅広く対応
💡 下町印刷所の強み 下町印刷所では、格安・激安の印刷サービスを提供しています。面付けやロット数最適化を活用することで、最大75%のコスト削減が可能です。お気軽にお問い合わせください。
📊 実際のコスト削減例
📋 ケース1:A4チラシ1,000枚の印刷
通常の注文(面付けなし、1,000枚)
- 版代:20,000円
- 紙代:50,000円(1枚50円×1,000枚)
- インク代:30,000円
- 加工費:10,000円
- 合計:110,000円
- 単価:110円/枚
最適化した注文(4面付け、2,000枚)
- 版代:20,000円
- 紙代:25,000円(1枚50円×500枚、4面付けで2,000枚分)
- インク代:15,000円(4面付けで約50%削減)
- 加工費:15,000円(2,000枚分)
- 合計:75,000円
- 単価:37.5円/枚
✅ コスト削減効果 4面付けとロット数増加を組み合わせることで、単価を約66%削減(110円→37.5円)できました!
📋 ケース2:名刺1,000枚の印刷
通常の注文(面付けなし、1,000枚)
- 版代:20,000円
- 紙代:30,000円
- インク代:20,000円
- 加工費:10,000円
- 合計:80,000円
- 単価:80円/枚
最適化した注文(10面付け、2,000枚)
- 版代:20,000円
- 紙代:6,000円(1枚30円×200枚、10面付けで2,000枚分)
- インク代:4,000円(10面付けで約80%削減)
- 加工費:15,000円(2,000枚分)
- 合計:45,000円
- 単価:22.5円/枚
✅ コスト削減効果 10面付けとロット数増加を組み合わせることで、単価を約72%削減(80円→22.5円)できました!
📝 まとめ
印刷コストを削減するには、**「面付け」と「ロット数の最適化」**が鍵となります。
✅ 印刷コスト削減の5つのポイント
- 🎯 面付けを活用する – 紙代とインク代を最大75%削減
- 📦 ロット数を最適化する – 単価を最大50%削減
- 📄 規格サイズを選ぶ – 紙の無駄を削減し、コストを削減
- 🎨 色数を最適化する – 必要な色数だけを使用
- ✨ 加工を最小限に抑える – 本当に必要な加工だけを選ぶ
💰 最大75%のコスト削減が可能
面付けとロット数最適化を組み合わせることで、最大75%のコスト削減が可能です。特に、小サイズの印刷物(名刺、シールなど)では、面付けの効果が大きいです。
🎯 下町印刷所でコスト削減
下町印刷所では、格安・激安の印刷サービスを提供しています。面付けやロット数最適化を活用することで、最大75%のコスト削減が可能です。
🌟 お客様へのサポート
- ✅ 無料見積もり – ご希望のロット数や用途に応じた最適なプランをご提案
- ✅ 専門スタッフによる相談 – コスト削減のアドバイスも承ります
- ✅ 柔軟な対応 – 小ロットから大ロットまで幅広く対応
- ✅ 面付けサービス – 面付けを活用したコスト削減プランをご提案
- ✅ 規格サイズ推奨 – コスト効率の良い規格サイズをご提案
📦 各サービスのご注文はこちら
- シール印刷:シールドットコム – 1枚から注文可能、ロット数に応じた最適な印刷方法をご提案
- 封筒印刷:e封筒ドットコム – 100枚から注文OK、一万円以上で送料無料
- 伝票印刷:e伝票ドットコム – 高品質な伝票印刷を低価格でご提供
コスト削減についてご不明な点がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。無料見積もりも承っておりますので、ご希望のロット数や用途をお知らせいただければ、最適なプランをご提案いたします。
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