「画面と色が違う!」印刷発注で失敗しないCMYKとRGBの決定版ガイド
2025年11月10日
🎨 「画面と色が違う!」印刷発注で失敗しないCMYKとRGBの決定版ガイド
「画面で見た色と印刷物の色が全然違う!」このような経験をされたことはありませんか?実は、これは印刷発注で最もよくあるトラブルの一つです。画面で見る色と印刷物の色が違う理由は、**RGB(光の三原色)とCMYK(インクの四原色)**という、根本的に異なる色の表現方法が関係しています。
今回は、なぜ画面と印刷の色が違うのか、RGBとCMYKの違い、そして印刷発注で失敗しないための具体的な対策まで、詳しく解説します。
💡 この記事で分かること
- なぜ画面と印刷の色が違うのか(光と顔料の違い)
- RGB(光の三原色)とCMYK(インクの四原色)の仕組み
- IllustratorやPhotoshopでの正しいカラー設定方法
- 色校正の重要性と当社の取り組み
- 印刷発注で失敗しないための実践的な対策
🌈 なぜ画面の色と印刷の色が違うのか?
💡 光と顔料の根本的な違い
画面で見る色と印刷物の色が違う理由は、**光(RGB)と顔料(CMYK)**という、根本的に異なる色の表現方法が関係しています。
📱 画面(モニター)の色:RGB(光の三原色)
- R(Red:赤)、G(Green:緑)、**B(Blue:青)**の3色の光を組み合わせて色を表現
- 光を直接発するため、鮮やかで明るい色を表現できる
- 黒は「光がない状態」で表現される
- 色の表現範囲(色域)が広い
🖨️ 印刷物の色:CMYK(インクの四原色)
- C(Cyan:シアン)、M(Magenta:マゼンタ)、Y(Yellow:イエロー)、**K(Key plate:黒)**の4色のインクを組み合わせて色を表現
- 紙にインクを乗せるため、光を反射して色を表現する
- 黒は「すべての色を混ぜる」または「K(黒インク)を使用」して表現される
- 色の表現範囲(色域)がRGBより狭い
⚠️ 重要なポイント RGBで表現できる鮮やかな色(特に蛍光色や鮮やかな青・緑)は、CMYKでは再現できません。そのため、RGBのデータをそのまま印刷すると、色がくすんで見えることがあります。
📚 RGBとCMYKの基本解説
🔴 RGB(光の三原色)の仕組み
RGBは、光の三原色を使って色を表現する方法です。テレビやスマートフォンの画面、パソコンのモニターなど、すべてのディスプレイで使用されています。
✨ RGBの特徴
- 加色混合:光を重ねるほど明るくなる(すべての色を混ぜると白になる)
- 色域が広い:鮮やかな色や蛍光色も表現可能
- 黒は「光がない状態」:RGB(0,0,0)が黒、RGB(255,255,255)が白
- 主な用途:Webデザイン、デジタル画像、モニター表示
📊 RGBの値の範囲
- 各色(R、G、B)は0〜255の256段階で表現
- 例:RGB(255,0,0) = 鮮やかな赤、RGB(0,255,0) = 鮮やかな緑、RGB(0,0,255) = 鮮やかな青
🖨️ CMYK(インクの四原色)の仕組み
CMYKは、インクの四原色を使って色を表現する方法です。印刷物の色は、すべてこのCMYKで表現されます。
✨ CMYKの特徴
- 減色混合:インクを重ねるほど暗くなる(すべての色を混ぜると黒に近づく)
- 色域が狭い:RGBほど鮮やかな色は表現できない
- K(黒)は別途用意:CMYを混ぜても完全な黒にならないため、K(黒インク)を使用
- 主な用途:印刷物全般(チラシ、パンフレット、シール、封筒など)
📊 CMYKの値の範囲
- 各色(C、M、Y、K)は**0%〜100%**のパーセンテージで表現
- 例:C100% M0% Y0% K0% = 鮮やかなシアン、C0% M100% Y0% K0% = 鮮やかなマゼンタ
💡 CMYKの「K」について Kは「Key plate(キープレート)」の略で、印刷の際に位置合わせの基準となる版を指します。通常は黒インクが使用されるため、Kは黒を意味します。
🛠️ 具体的な対策:IllustratorやPhotoshopでのカラー設定
印刷発注で失敗しないためには、デザイン制作の段階からCMYKで作業することが重要です。ここでは、IllustratorとPhotoshopでの正しいカラー設定方法を解説します。
🎨 Adobe IllustratorでのCMYK設定
1️⃣ 新規ドキュメント作成時の設定
- ファイル > 新規を選択
- カラーモードで「CMYK」を選択
- これで、最初からCMYKで作業できます
2️⃣ 既存のRGBデータをCMYKに変換
- ファイル > ドキュメントのカラーモード > CMYKカラーを選択
- すべてのオブジェクトがCMYKに変換されます
3️⃣ カラーパネルでの確認
- ウィンドウ > カラーでカラーパネルを表示
- カラーモードが「CMYK」になっていることを確認
- 色を選択する際は、必ずCMYKの値で指定
4️⃣ スウォッチでのCMYK確認
- ウィンドウ > スウォッチでスウォッチパネルを表示
- 使用している色がCMYKかRGBかを確認
- RGBのスウォッチは、CMYKに変換してから使用
⚠️ 注意点 RGBからCMYKに変換すると、色がくすんで見えることがあります。特に鮮やかな青や緑は、CMYKでは再現できないため、事前に確認が必要です。
🖼️ Adobe PhotoshopでのCMYK設定
1️⃣ 新規ドキュメント作成時の設定
- ファイル > 新規を選択
- カラーモードで「CMYKカラー」を選択
- 解像度は印刷用途なら350dpi以上を推奨
2️⃣ 既存のRGB画像をCMYKに変換
- 画像 > モード > CMYKカラーを選択
- 変換時に色の変化を確認
- 必要に応じて色調整を行う
3️⃣ カラーピッカーでの確認
- ウィンドウ > カラーでカラーパネルを表示
- カラーモードが「CMYK」になっていることを確認
- 色を選択する際は、必ずCMYKの値で指定
4️⃣ カラープロファイルの設定
- 編集 > カラー設定を選択
- 作業用スペース > CMYKで「Japan Color 2001 Coated」を選択(日本の印刷標準)
- これで、日本の印刷標準に合わせたCMYKで作業できます
💡 プロのコツ 作業中はRGBで作業し、最後にCMYKに変換する方法もありますが、印刷発注を前提とする場合は、最初からCMYKで作業することをおすすめします。
✅ 印刷発注前のチェックリスト
印刷発注前に、以下の項目を確認してください:
📋 カラーモードの確認
- ✅ Illustrator/PhotoshopのカラーモードがCMYKになっているか
- ✅ すべてのオブジェクト/レイヤーがCMYKか
- ✅ スウォッチやカラーパレットがCMYKか
🎨 色の確認
- ✅ 鮮やかな色(特に青・緑)がCMYKで再現可能か
- ✅ RGBのデータが混在していないか
- ✅ 黒がK100%か、CMYの混色か(用途に応じて選択)
📄 データの確認
- ✅ フォントがアウトライン化されているか(Illustratorの場合)
- ✅ 画像の解像度が350dpi以上か(Photoshopの場合)
- ✅ トンボや塗り足しが正しく設定されているか
⚠️ 当社でのご注意 当社では、印刷データは必ずCMYKでご入稿いただくようお願いしております。 RGBのデータでご入稿いただいた場合、自動的にCMYKに変換されますが、色の再現性が低下する可能性があります。できる限り、ご入稿前にCMYKに変換していただくことをおすすめします。
🎯 プロの助言:色校正の重要性
📸 色校正とは?
色校正とは、実際の印刷前に、色の再現性を確認するための試し刷りです。特に、色が重要なデザイン(ロゴ、商品ラベル、ブランドカラーなど)では、色校正を行うことを強くおすすめします。
✨ 色校正のメリット
- ✅ 印刷前に色の確認ができる – 本番印刷前に修正可能
- ✅ トラブルを未然に防げる – 色のズレを事前に発見
- ✅ 納期やコストのロスを防げる – 再印刷のリスクを回避
📊 色校正の種類
- 簡易校正(プルーフ) – インクジェットプリンターで出力した簡易的な校正
- 本紙校正 – 実際の用紙とインクで出力した校正
- 本機校正 – 実際の印刷機で出力した校正(最も正確)
💡 当社の色校正サービス 当社では、お客様のご要望に応じて、色校正サービスをご提供しております。特に、色が重要なデザインや、大量注文の場合は、色校正を行うことをおすすめします。詳しくは、お問い合わせください。
🏭 当社の印刷機の色再現性への取り組み
🌟 高品質な色再現を実現
当社では、高品質な色再現を実現するため、以下の取り組みを行っています:
✨ 最新の印刷機とカラーマネジメント
- ✅ 最新の印刷機を導入 – 正確な色再現を実現
- ✅ カラーマネジメントシステム – 色の一貫性を保証
- ✅ 定期的なメンテナンス – 常に最適な状態を維持
🎨 プロフェッショナルな色調整
- ✅ 経験豊富なスタッフ – 色の微調整まで対応
- ✅ お客様との密なコミュニケーション – ご要望に応じた色調整
- ✅ 色校正サービス – 印刷前の色確認をサポート
📊 標準的な色再現範囲
- ✅ Japan Color 2001 Coated – 日本の印刷標準に準拠
- ✅ 広色域インク – より鮮やかな色を再現可能
- ✅ 高精度なカラーマッチング – デザイン通りの色を実現
💡 当社のこだわり 当社では、お客様のデザインをできる限り忠実に再現するため、最新の印刷機とカラーマネジメントシステムを導入しています。また、経験豊富なスタッフが、色の微調整まで対応いたしますので、ご安心ください。
📝 よくある質問(FAQ)
❓ RGBのデータをそのまま入稿しても大丈夫ですか?
A: 当社では、CMYKでのご入稿をお願いしております。 RGBのデータでご入稿いただいた場合、自動的にCMYKに変換されますが、色の再現性が低下する可能性があります。できる限り、ご入稿前にCMYKに変換していただくことをおすすめします。
❓ 画面で見た色と印刷物の色が違うのはなぜですか?
A: 画面はRGB(光の三原色)、印刷物はCMYK(インクの四原色)で色を表現するため、根本的に異なる色の表現方法です。特に、RGBで表現できる鮮やかな色(特に蛍光色や鮮やかな青・緑)は、CMYKでは再現できません。
❓ 色校正は必須ですか?
A: 色校正は必須ではありませんが、色が重要なデザイン(ロゴ、商品ラベル、ブランドカラーなど)では、色校正を行うことを強くおすすめします。 色校正を行うことで、印刷前に色の確認ができ、トラブルを未然に防げます。
❓ CMYKに変換すると色がくすんで見えます。どうすればいいですか?
A: RGBからCMYKに変換すると、色がくすんで見えることがあります。これは、CMYKの色域がRGBより狭いためです。特に鮮やかな青や緑は、CMYKでは再現できないため、事前に確認が必要です。色が重要な場合は、色校正を行うことをおすすめします。
❓ 黒はK100%で指定すればいいですか?
A: 用途に応じて選択してください。細い文字や線はK100%、**大きな面積の黒はCMYの混色(例:C50% M50% Y50% K100%)**がおすすめです。CMYの混色を使用することで、より深みのある黒を表現できます。
📝 まとめ
画面で見た色と印刷物の色が違う理由は、**RGB(光の三原色)とCMYK(インクの四原色)**という、根本的に異なる色の表現方法が関係しています。
✅ 印刷発注で失敗しないための5つのポイント
- 🎨 デザイン制作の段階からCMYKで作業する – IllustratorやPhotoshopでCMYKモードに設定
- 📋 印刷発注前にカラーモードを確認する – すべてのオブジェクト/レイヤーがCMYKか確認
- 🔍 鮮やかな色はCMYKで再現可能か確認する – 特に青・緑は注意が必要
- 📸 色が重要なデザインでは色校正を行う – 印刷前に色の確認を
- 💬 当社ではCMYKでのご入稿をお願いしている – RGBのデータは事前にCMYKに変換
🎯 当社のサポート
当社では、CMYKでのご入稿をお願いしております。 RGBのデータでご入稿いただいた場合、自動的にCMYKに変換されますが、色の再現性が低下する可能性があります。できる限り、ご入稿前にCMYKに変換していただくことをおすすめします。
また、色が重要なデザインや、大量注文の場合は、色校正サービスをご利用いただくことで、印刷前に色の確認ができ、トラブルを未然に防げます。お気軽にお問い合わせください。
🎯 シール・封筒・伝票の印刷は当社へ
当社では、CMYKでのご入稿をお願いしておりますが、お客様のご要望に応じて、色校正サービスや、色の微調整まで対応いたします。
🌟 お客様へのサポート
- ✅ 無料見積もり – ご希望のロット数や用途に応じた最適なプランをご提案
- ✅ 専門スタッフによる相談 – カラー設定や色校正についてのアドバイスも承ります
- ✅ 柔軟な対応 – 小ロットから大ロットまで幅広く対応
📦 各サービスのご注文はこちら
- シール印刷:シールドットコム – 1枚から注文可能、ロット数に応じた最適な印刷方法をご提案
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カラー設定や色校正についてご不明な点がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。無料見積もりも承っておりますので、ご希望のロット数や用途をお知らせいただければ、最適なプランをご提案いたします。
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