tell: 0120-882-805 【営業時間】平日 9:00 - 17:00【定休日】土・日・祝
カートへ
menu

シール印刷の素材比較|塩ビ・上質紙・アート紙の違いと選び方を解説|下町印刷所

2025年07月03日

目次

シール素材選びが重要な理由

シール印刷を検討する際、意外と見落とされがちなのが「素材の選び方」です。実は、シールの素材は、その見た目だけでなく、耐久性、コスト、そして最終的な用途に大きく影響します。例えば、屋外で長期間使用するシールと、屋内で一時的に使用するシールでは、最適な素材が全く異なります。間違った素材を選んでしまうと、すぐに劣化してしまったり、逆にオーバースペックでコストが無駄になったりする可能性があります。

お客様の用途に最適なシールをご提供するため、下町印刷所では様々な素材を取り扱っていますが、今回は特にご依頼の多い「塩ビ」「上質紙」「アート紙」の3つに焦点を当て、それぞれの特徴や違いを詳しく比較してご紹介します。これらの情報を参考に、あなたの目的達成に最適なシール素材を見つけてください。

代表的な3つの素材

塩ビ(塩化ビニール)シール

塩ビシール1
塩ビシール2

塩ビシールは、正式名称を塩化ビニールシールと言い、その名の通り塩化ビニールを主原料としています。この素材の最大の特徴は、優れた耐水性と耐候性です。雨や紫外線に強く、屋外環境での使用に非常に適しています。例えば、車のウィンドウに貼るステッカーや、屋外の看板、案内表示、建設現場の安全標識など、厳しい環境下での使用が想定される場合に最適です。

また、塩ビは柔らかく、ある程度の伸縮性があるため、曲面や凹凸のある場所にも比較的容易に貼り付けることができます。これにより、様々な形状の商品やパッケージにも対応可能です。耐久性も高く、一度貼れば長期間美しい状態を保つことができます。

  • 耐水性・耐候性が非常に高い:屋外での長期間の使用に最適。雨風や紫外線による劣化が少ない。
  • 柔軟性と伸縮性:曲面や湾曲した場所にもフィットしやすく、貼り付け作業が容易。
  • 高い耐久性:一度貼ると剥がれにくく、色褪せや劣化が少ないため、メンテナンスの手間が省ける。
  • 優れた発色性:印刷面が滑らかで、インクの発色が良く、デザインの再現性が高い。
  • 価格はやや高め:高品質な素材のため、他の紙素材に比べて初期費用は高くなる傾向がありますが、その分長持ちするため、結果的にコストパフォーマンスに優れることもあります。
  • 筆記性:油性ペンであれば書き込み可能ですが、水性ペンなどでの筆記には適していません。

上質紙シール

上質紙シール1
上質紙シール2

上質紙シールは、その名の通り「紙」を主原料としたシール素材です。コピー用紙のような風合いを持ち、マットな質感が特徴です。最も大きなメリットは、そのコストパフォーマンスの高さにあります。大量に印刷する場合や、頻繁に内容を更新するような一時的な用途に非常に適しています。

筆記性に優れており、油性ペンはもちろん、水性ペンや鉛筆など、様々な筆記用具でスムーズに書き込むことができます。そのため、手書きで情報を追加する必要がある用途、例えば宛名シールや商品管理ラベル、日付スタンプを押す必要のあるシールなどに最適です。

  • 優れた筆記性:鉛筆、水性ペン、油性ペンなど、あらゆる筆記具での書き込みが可能。手書きでの情報追加に便利。
  • コストを抑えられる:比較的安価な素材のため、大量印刷や予算を抑えたい場合に最適。
  • 環境に優しい:紙素材であるため、リサイクル性が高く環境負荷が少ない。
  • 水濡れには弱い:耐水性がほとんどないため、水に触れるとシワになったり、破れたりする可能性があります。屋内での使用が基本となります。
  • 耐久性は低い:摩擦や引っ掻きに弱く、長期間の使用には不向きです。
  • 主な用途:宛名シール、宅配便のラベル、商品管理バーコード、賞味期限表示、仮の注意書きなど。

アート紙シール

アート紙シール1
アート紙シール2

アート紙シールは、上質紙の表面に特殊な塗料を塗布し、滑らかで光沢のある質感に仕上げたシール素材です。この表面加工により、非常に美しい発色と高い印刷再現性を実現します。写真やイラストなどの色鮮やかなデザインを鮮明に表現したい場合に最適で、商品のパッケージラベルや販促用のPOPシール、ブランドロゴシールなど、視覚的なアピールを重視する場面で力を発揮します。

そのままでは上質紙と同様に水濡れに弱いという弱点がありますが、ラミネート加工を施すことで、ある程度の耐水性と耐久性を付与することができます。これにより、屋内での使用はもちろん、一時的な屋外イベントでの使用など、活用の幅が広がります。

  • 優れた発色と光沢感:インクの吸収が良く、色が鮮やかに表現され、高級感のある仕上がりに。
  • 高い印刷再現性:写真や複雑なデザインも細部まで鮮明に印刷可能。
  • 販促効果が高い:商品の魅力を最大限に引き出し、購入意欲を高めるデザインに最適。
  • ラミネート加工で耐水性・耐久性を向上:オプションのラミネート加工を施すことで、水濡れや摩擦からシールを保護し、耐久性を高めることができる。
  • 筆記性:表面が滑らかなため、油性ペンであれば筆記可能ですが、水性ペンではインクが弾かれることがあります。
  • 主な用途:商品ラベル、食品のパッケージシール、化粧品のラベル、イベント用ステッカー、POP広告、ショップのロゴシールなど。

塩ビ・上質紙・アート紙の比較表

素材 耐水性 耐久性 筆記性 おすすめ用途 その他特徴
塩ビ ◎(非常に高い) ◎(非常に高い) △(油性ペンは可) 屋外シール、車用ステッカー、屋外看板、ガラス面、機械部品 柔軟性があり曲面に強い。屋外での長期使用に最適。
上質紙 ×(ほとんどない) △(低い) ◎(非常に高い) 宛名シール、商品管理ラベル、値札、内容表示、メモ書き コストが最も安く、手書きでの書き込みに最適。屋内使用が前提。
アート紙 △(ラミネートで◎) ○(中程度) △(油性ペンは可) 商品ラベル、販促シール、POP、ロゴシール、食品表示 鮮やかな発色と光沢感でデザイン性が高い。ラミネートで保護可能。

製造方法について少しだけ

下町印刷所では、お客様からご入稿いただいたデータ(主にIllustrator推奨)をもとに、最新の印刷技術を駆使して高品質なシールを制作しています。主な印刷方式としては、小ロットから大ロットまで対応可能なオンデマンド方式や、高品質で安定した印刷が可能なオフセット印刷を採用しています。

さらに、シールの用途や耐久性を高めるための様々な加工も承っております。例えば、アート紙や上質紙の耐久性・耐水性を向上させるラミネート加工や、台紙から剥がしやすいように1枚ずつ切り離すバラカット、複雑な形状にカットするダイカットなど、お客様のご要望に合わせた柔軟な対応が可能です。

また、デザインデータがない場合でもご安心ください。ラフスケッチや手書きのメモ、参考画像などから、プロのデザイナーがデータ制作をサポートすることも可能です。お客様の「こんなシールが欲しい」というイメージを形にするお手伝いをさせていただきます。

よくある質問(FAQ)

Q1: 少量でも注文できますか?
A1: はい、下町印刷所では小ロットからのご注文も承っております。必要な枚数に合わせて最適なプランをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
Q2: デザインデータを持っていないのですが、依頼できますか?
A2: はい、ご安心ください。ラフスケッチや参考画像など、お客様のイメージをお伝えいただければ、弊社デザイナーがデータ制作のサポートを行います。
Q3: 屋外で使うシールはどれがおすすめですか?
A3: 屋外での長期使用には、耐水性・耐候性に優れた塩ビシールが最もおすすめです。雨や紫外線による劣化が少なく、長期間美しい状態を保ちます。
Q4: シールに手書きで情報を書き込みたいのですが、どの素材が良いですか?
A4: 手書きでの筆記を重視される場合は、上質紙シールが最適です。鉛筆や水性ペンでもスムーズに書き込むことができます。
Q5: ラミネート加工はどんな効果がありますか?
A5: ラミネート加工を施すことで、シールの表面が保護され、耐水性、耐久性、耐摩擦性が向上します。特にアート紙に施すことで、屋外での一時的な使用も可能になります。

まとめ|素材ごとの選び方

シールの素材選びは、その用途や求める効果によって大きく異なります。今回の比較を通して、それぞれの素材の特性を理解いただけたでしょうか。

  • 長期屋外使用や高い耐久性を求めるなら → 塩ビシール
    優れた耐水性・耐候性で、車や屋外看板など過酷な環境下でも長持ちします。
  • コストパフォーマンス重視&手書きでの筆記が必要なら → 上質紙シール
    安価で筆記性に優れ、宛名ラベルや一時的な管理ラベルに最適です。
  • デザインの美しさや鮮やかな発色を重視するなら → アート紙シール
    高級感のある仕上がりで、商品ラベルや販促用シールで視覚的アピール力を高めます。ラミネート加工で耐久性も向上可能です。

もし、まだどの素材を選べばよいか迷ってしまう場合は、どうぞご遠慮なく下町印刷所までご相談ください。お客様の具体的な用途やご予算、デザインのイメージなどを詳しくお伺いし、専門知識を持ったスタッフが最適な素材と加工方法をご提案いたします。

お問い合わせはこちら

下町印刷所では、お客様一人ひとりのニーズに合わせた最適なシール印刷をご提供しています。「こんな用途に使いたいけど、どの素材がいい?」「初めてシールを作るけど、何から始めればいいかわからない」「1枚からでも作れるの?」「急いでいるんだけど、短納期で対応してくれる?」など、どんな些細な疑問でも構いません。お気軽にお問い合わせください。

素材や用途に関するお問い合わせはこちら(下町印刷所)

お電話でお問い合わせの方はこちら

小ロット・短納期にも柔軟に対応しておりますので、急なご依頼や少量だけ必要な場合でも、ぜひ一度ご相談ください。お客様のご希望を形にするため、全力でサポートさせていただきます。